バイナリーオプションの取引に対する規制
バイナリーオプションは、FX取引方法のひとつですが、この取引方法がスタートした当時と現在とでは様々な点で変更が加えられています。一般的には「規制」ともいえるほどの変更ですが、どういった部分が規制対象となっているのかを確認しておきましょう。
まず、バイナリーオプションといえば相場の変動を予想する取引であることは周知の通りであり、規制された後も基本的には同じです。
では何が変わったのかといえば、最大の変更点ともいえるのが「取引時間が2時間以上」という点です。
バイナリーオプションでは相場がどのように推移するかを予想する取引ですが、その推移の判定を行う時間については最低で2時間以上設定しなければならない、ということです。
規制前でも取引時間という概念があったのですが、その場合設定される時間は2時間のように長いものではなく10分前後といった短いものでした。
この取引時間の変更という規制による影響としては、ひとつは「予想が難しくなった」という点です。
取引時間が長くなればその間に相場に及ぼす影響も変わってきますし、現状のまま相場が動かないといった保証もありません。取引時間の変更による影響はこれだけではありません。
もうひとつの影響といえるのが、「取引可能なチャンス」が少なくなるという点です。
以前のように10分刻みであれば一日の間に何度もバイナリーオプションの取引を行うチャンスがあったのですが、規制後の現在では最低でも2時間に1回という取引チャンスとなっているため、取引ができる回数そのものが非常に少なくなっているといえます。
ただし、この規制では必ずしも「2時間前に購入しておかなければならない」というわけではなく、取引時間終了の直前まで注文を受け付けることが可能です。
また、規制に対応した結果これまでとは異なる新たな取引ルールの策定など業者ごとに工夫がみられるようになりました。
現在、国内のバイナリーオプション取引業者ではこうした規制に対応しており、事実上以前のような取引はできなくなっているものの、新たな取引ルールのもと新しい戦略を組み立てることができるようになっています。